11月27日 三川町で講演を行いました
三川町農業委員会様から、昨今の農業者を取り巻く環境が厳しさを増す中、農業経営の一助となるよう、水田の土づくりを通じて生産性を向上させ、同時にコストを削減する方法などについて学びたいというご要望を受け、講演を行いました。
『情報を利用したこれからの水田の土づくり戦略~単収向上とコスト低減の両立のために~』と題し、「高温に負けないイネづくり」のための必須項目として、ケイ酸質資材施用や堆肥の活用、稲わら腐熟のための酵素資材施用、登熟根確保に加え、作溝や適期中干し、適切な水管理などを挙げました。あわせて還元の進んだ水田やイネの状態を写真で示し、ガス湧きや葉の褐変、根量の少なさはイネや水田からのSOSのサインであることをお伝えしました。
また、ドローンによる撮影画像の一例として「スラグ施用・アグリ革命散布あり」「スラグ施用あり・アグリ革命散布なし」「スラグ施用・アグリ革命散布なし」をお見せしました。
そこで青色は還元による生育抑制域となること、改善箇所が一目で認識できることについて解説を行いました。さらにリモートセンシングによる圃場間・圃場内の不良箇所の評価やスマート農業情報を利用した減肥など、いくつかの事例についてお知らせしました。
参加者様からは「初めて聞く話が多かったがどれも興味深かった」「土づくりについて認識を新たにした」「おもしぇけ~(面白かった)」などの感想をいただきました。