12月8日 土づくり研修会を行いました⑤(浜中地区)
第5回目となる土づくり研修会です。
『単収向上とコスト低減の両立のためのこれからの水田の土づくり~情報(スマート農業)を利用した「堆肥」利用戦略~』と題し、浜中農村研修センターにて開催しました。
今回は参加者様からのご要望に添って、はじめは土壌について解説を行いました。専門的な土壌肥料用語を普段使っている言葉に翻訳する事例として、土壌のEC(電気伝導度)を「畑の血圧」と置き換えること、EC値が高い畑は人に例えると高血圧にあたるので除塩してみることを挙げました。高いEC値は硝酸態窒素が多いということになるので、化学的に分析し、対応すればコスト低減や環境改善につながることをお伝えしました。また、「土壌養分バランスが崩れるとなぜ良くないのか」「良い土とは何か」「土壌改良剤の施用」などについても事例とともにお話ししました。
さらに、栽培管理面から見ると、施肥管理、水管理、病害虫管理が極めて重要であるとして、カルシウムが欠乏した場合には細胞壁のペクチン組成が変化するため、物理的損傷を受けやすく病気にかかりやすくなることをお知らせしました。今後も高品質な作物を安定生産しその割合を高めていくためには、栽培技術や栽培管理をオンリーワンとすることが必須であること、品質情報を栽培現場へフィードバックする意義が重要と述べました。
次回は12/11です。北平田地区にて開催します。