1月24日 余目町農業協同組合様【令和6年産米づくり研修会】で講演を行いました
佐藤一彦組合長のご挨拶の後、品質・食味コンクールの表彰式が行われ、庄内総合支庁産業経済部農業技術普及課の水戸部プロジェクト推進専門員による、つや姫栽培講習会が行われました。
そして「令和5年の稲作から学ぶ、収益性確保のための今後のイネづくり戦略」として、はじめに高温障害について庄内地方と山形県内の他地域とを比較し、平均気温や最高気温、最低気温、最小湿度、日照時間などのグラフを示し、降雨回数と降雨量が少ないこと、最小湿度の平均値や最小湿度40%以下の回数が多かったこと、最低気温が高く推移したことなどを挙げ、庄内の出穂後30日の気象条件はかなり過酷であったことをお知らせしました。
次いで、はえぬき、雪若丸、つや姫を例として葉色別収量と品質について、ケイ酸質資材(スラグ)と稲わら腐熟促進資材(アグリ革命)の施用区と無施用区のグラフを示し、葉色や枯死率、収量などの項目から推察される事項についてお伝えしました。
さらに今後の戦略として、1㎡当たり籾数の適正化が必須であること、登熟根(直下根+うわ根)が十分に確保されていること、稈質の良化、根の吸水能の維持が重要であることを述べました。
100名超の皆様が時折メモを取ったり、うなずいたりと熱心に聞いてくださいました。また帰り際には「また来ての~」と言っていただき、とても嬉しく充実した講演となりました。