1月26日 鶴岡市様【令和5年度有機農業×スマート農業公開講座】を行いました①
この公開講座は鶴岡市有機・循環型農業促進協議会様が主催し「スマート農業技術」を活用した有機農業栽培技術について全4回で学んでいきます。有機農業取組者様やこれから有機農業に取り組みたい農業者様を対象としています。
第1回のテーマは「有機水稲に学ぶ」です。
はじめに「令和5年の気象・収量・品質から学ぶ」として、慣行栽培においては近年の登熟期間の高温・乾燥によって、収量・品質低下、圃場間・内および年次によるバラツキ拡大に加え、土づくりの停滞・省略によって、水田土壌の窒素およびケイ酸地力の低下、還元リスクが拡大していることを挙げました。
しかし、有機農業の稲は高温に強い生育パターンや年次間変動が少ないなど、これからのイネづくりで学ぶ視点が多いことをお話ししました。さらに、大きな変化の中にある農業界では人の判断力や対応力が最も重要であり、人づくりを通じて「土づくり」「米づくり」を展開していくことが必須であること、スマート農業を導入すればすべて解決するという“幻想”にとらわれず、費用対効果を意識しながら、人づくりに重点をおくことが最も重要であるとお伝えしました。
次回は2/9です。「有機水稲の土壌」について学んでいきます。