7月3日 【第二期酒田もっけ田農学校】講義を行いました(後期)⑥
この日の講義は「最高分げつ期」「生育中期管理」「幼穂検鏡」です。
はじめにはえぬきの追肥判定について、追肥量は一定時期の生育量(草丈・葉色・茎数)により判定すること、幼穂分化期を推定することで時期が判定できること、生育ステージは葉齢を目安にすること、追肥判定は10葉期頃に行うことなどお伝えしました。
また高温障害がイネに与える影響として、乳白粒や基部未熟粒、背白粒などを挙げ、それぞれ登熟中期と後期に高温障害の影響があったことを写真と共に示し、助長原因として日照不足やフェーンによるもので、高温に対応した稲作技術が必要であることを述べました。
次の幼穂検鏡実習では、幼穂検鏡用の主茎を選ぶためサンプリングしたイネを植え込み本数ごとに分け、幼穂を観察するためにカミソリで主茎の根を切ります。そして主茎を縦方向に慎重に切っていき、切片をプレパラートにセットし顕微鏡で観察してイネがどのステージにあるのか確認します。最初はぎこちない手つきでしたが、数をこなすうちに滑らかな手つきとなり、お互いの顕微鏡を覗き込んでじっくり観察していました。
受講生様の感想として、「高温対策についてあらためて確認することができた」「これからの時期の水管理が大事だということが分かった」「籾数を減らして登熟歩合を上げるようにする」などが寄せられました。
次回は7/8です。2回目の視察研修です。