7月18日 JA全農兵庫様【令和6年度水稲高温対策研修会】にて講演を行いました
昨年に引き続きJA全農兵庫様からご依頼をいただき、兵庫県加西市にあるJA兵庫みらい本店様にて講演をいたしました。
「情報を活用した高温対策に打ち勝つための戦略~品質・収量向上とコスト低減のために~」と題し、農業を取り巻く条件や環境が大きく変化・複雑化していく中で、収益向上戦略として、品質を重視した食味戦略、スマート農業情報を利用した効果的な土づくり重視型多筆管理、登熟期間における乾燥情報発信などをお伝えしました。また、気象変動時こそ暦日ではなく葉齢による評価が重要であるとお話しし、早期活着で初期生育を確保すること、有効茎数の早期確保、深水プラス中干しで直下根確保、適切な水管理でうわ根確保、葉の光合成能維持や根の吸水能維持などを挙げ、適期中干しと適切な水管理に留意してほしい旨お話ししました。
あわせて「還元の恐怖」として、排水不良は酸素不足で還元が進行しやすいこと、稲わらが多いと翌春に急激に分解が進み酸素不足になることをお話しし、還元の進んだ水田や油膜上のものが浮いた写真をお見せし、いくつか対策法についてお知らせしました。
参加者様は時折メモを取りながら熱心に聞いてくださり、皆様が一丸となって兵庫県産米の品質向上を目指すという強い意志を感じました。