日本ペドロジー学会とは、土壌の生成・分類および調査の分野の研究の発展と知識の普及をはかり、自由な討論の場をつくることを目的としているものです。「ペドロジー」とは土壌が生成するプロセスやその分類法を研究する学問です。

このたび新潟食料農業大学胎内キャンパスにて「水田は日本農業の生命線　～稲作・水田土壌の現状・課題・対策～」として講演をさせていただきました。

はじめに現在の水田環境の実態として、物理性の悪化や根活力、地力窒素量、光合成能などが低下していることをお伝えし、「土づくりが進まない理由」について様々な視点からの考察をお話ししました。次いで、近年の気象の変化に対する解決策は土づくりが重要であるとして、庄内地区で取り組んでいる事例について説明を行いました。

総合討論では、参加者様からドローンセンシングやスマート農業、苗箱まかせ、還元対策、土づくり肥料など多岐にわたる質問をいただき、活発な意見交換をすることができました。また、後日いただいたいくつかのメールの中に「藤井先生の現場に即した圧倒的な知識量と伝達の技に圧倒されました」とお褒め？の言葉をいただき、これからも現場目線で精進していく気持ちを新たにしました。