先月那須町で開催された関東農産様での講演がきっかけで、千葉県旭市にある株式会社石川商会様の旭営業所で講演をさせていただきました。

演題は「暑さに強い稲を育てるための土づくり勉強会　～稲作の現場で今何が起こっているのか～」です。

はじめに現在の稲作は変化要因が多岐に渡っていることから、変化に柔軟に対応していかなければ肥料ロスや還元リスク拡大、苗質低下、葉色低下、凋落などに見舞われ、収量や品質が低下してしまうことをお話ししました。あわせて1971年から2024年までの千葉市の日平均気温と日平均最低気温、日照時間の月平均値の推移を示し、平均気温や最低気温が上昇していることをお伝えし、水稲への影響として、苗質低下や還元リスク、施肥ロス、出穂期の早期化、高温障害、千粒重の低下などを挙げました。

そこで、今後は高温に加え乾燥に対する注意も必須であるとして、乾燥に強い稲づくりへのモデルチェンジをお薦めしました。

講演終了後には、ケイ酸質資材の施用時期と量、秋耕の有無などについて質問があり、参加者様の意識の高さを感じた講演会でした。