今年で４年目となる山形市農業塾です。
「土づくり×スマート農業=SDGs～生産者と地球に優しい農業をめざす」をテーマとして全4回開催されます。

第1回となるこの日は「堆肥利用の戦略～肥料高騰時代に勝つ～」です。

現在の稲作は地力低下、気象変動、農業従事者の減少や肥料高騰などの状況にあり、収量・品質低下、圃場間・圃場内、年次間のバラツキが拡大していることをお話ししました。あわせて初期生育不良や後期凋落、還元、ケイ酸不足など、土づくりに由来する事例が増えていることなどお伝えしました。

また、「肥料高騰時代の戦略」として堆肥の有効活用や施肥リン酸・カリウムの減肥戦略や畜種ごと(牛、豚、鶏)の特徴について述べました。さらに堆肥の成分から肥料成分への換算法について説明し、受講生様に例題をいくつか示し、実際に肥料計算に挑戦していただきました。

受講生様からは「まさに肥料高騰対策に頭を悩ませていたが、この研修で理解できた」や「あらためて基本技術の重要性がわかった」などの感想をいただきました。

次回は9/7に行います。「土づくりは財産づくり」として、圃場の㏗とCECを知り健康な土を作り、多くの効果をあげるためのコツについてお伝えします。