山形市様 令和5年度【農業塾】を開催しました②
この日の研修テーマは「土づくりは、財産づくり」です。
はじめに今年の天候について、全国的に長期にわたり高温に見舞われており、その影響によって白未熟粒や胴割粒が発生し品質低下を招くこと、登熟歩合や千粒重低下により、収量低下につながることをお話ししました。
次いでケイ酸の施用効果として、イネや群落の光合成促進や下位葉の老化防止、イネの体温を下げる効果などがあることを説明し、具体的な写真や図を示しました。また還元を軽減する対策のひとつとして、サブソイラやスタブルカルチを用いた排水性の改善や、稲わら腐熟促進材(アグリ革命)の施用効果の具体的事例をデータとともに解説を行いました。あわせてドローンによるセンシング画像から還元リスクの軽減評価が可能なことについてこれまでの検証結果とともにお伝えしました。
最後に土壌分析キットをお渡しし、採取法などの説明を行いました。これは次回の研修時に持参していただき、最終回である第4回に分析結果とともにアドバイスを記載した処方箋をお渡しします。
次回は11/9です。「スマート農業情報活用」についてお伝えします。