山形市様 令和5年度【農業塾】を開催しました③
この日のテーマは「スマート農業情報活用」ですが、その前に令和5年の高温登熟条件の稲作評価として、酒田市と山形県外の8月の気象条件の比較のデータを示し、いかに高温であったか解説を行いました。
次いではえぬき、雪若丸、つや姫、ひとめぼれの4品種の産米評価、さらに酒田市、鶴岡市、新庄市、山形市、米沢市などの一等米比率の比較と考察を行いました。さらに、「高温に負けないイネづくり」として、作溝や中干し、適切な水管理などの基本技術が重要であるとお話ししました。
次いで「スマート農業情報活用」として、スマート農業の本質と戦略として、ハード面とソフト面があること、機械の導入は作業時間の短縮や効率化に寄与するが、導入前に長所や短所、ランニングコストやメンテナンスコストをしっかりと考えてからの導入をお薦めする旨お話ししました。あわせてドローンによるセンシング画像をお見せし、圃場の善し悪しが一目でわかること、大規模農場圃場ごとの作業の優先順位を決めることができること、しかし撮影画像だけではレントゲン写真に過ぎないので、そこから一歩進むには、撮影画像にデータやコメントを入れることにより単なる作業日誌ではなく、今後の生産性向上のための意味を持った画像になることをお伝えしました。
また、この日は土壌分析のための検体もお預かりしました。分析データとともにコメントをつけてお返しします。詳細については次回12/7「総括と次年度の対策」にてお話しします。