山形市様 令和5年度【農業塾】を開催しました④
令和5年度の山形市農業塾もいよいよ今回で最終回です。
「総括と次年度の対策」として、令和5年はこれまでにない高温年であったことから、高温耐性は品種によって異なっていること、雪若丸は令和5年の異常高温や令和4年の著しい日照不足の登熟にきわめて不利な条件下でも安定した収量・品質を確保したことなどを挙げ、全天候型として、最もレベルの高い品種と考えられるとお話ししました。
そこで、今年のような過酷な高温条件化において収量・品質の確保が可能であった事例として、情報連動型土づくりや、排水対策、鐵鋼スラグ(ケイ酸質資材)アグリ革命のピンポイント施用、スタートダッシュ、登熟根の確保、持続的少量窒素供給、フェーン時も含めた登熟期の適切な水管理などを挙げ、実証圃場でのはえぬきと雪若丸の数値を示しました。
また土壌分析結果を各自にお渡しし、各項目の数値とともに解説と対策についてお伝えし、処方箋を元に課題を抽出し、次年度の稲作へ活かしていただきたいとお願いしました。
最後に参加者様から「今年で稲作をやめようかと思っていたが、今回の研修を受けて、いろんな可能性があることがわかり、意欲が湧いてきた」という、とても嬉しい言葉をいただきました。
今後も情報交換を行うことをお話しし、令和5年の全4回の研修を終了しました。