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実績

研修会

1月27日 酒田市生産技術研修を開催しました⑥

これまで「初期生育評価と今後の対応」「生育転換点の評価と今後の対応」「生育後期の評価と今後の対応」「令和6年 稲作の評価」「圃場カルテ評価と対策」とお伝えしてきたところです。いよいよ今回で最終回。テーマは「令和7年 稲作の戦略」です。

はじめに1961年から2024年までの酒田市の日平均気温の月平均値のグラフを示し、ここ数年で平均気温が上昇していることを挙げ、4月は苗質低下や施肥ロス、6月・7月は出穂期の早期化、8月は高温障害などの影響が出ることをお知らせしました。

今後は高温に加え乾燥リスクが常態化すると予想されることから、乾燥に強い稲づくり戦略として、根の吸水能の向上や還元抑制、登熟根確保、作土層確保を挙げました。

あわせて稲体からの水分ロス軽減について、ケイ酸を含むケイ酸質資材施用が必須であること、堆肥だけの土づくりの場合、乾燥条件下では生産性を大きく低下させることが想定されるのでケイ酸施用とセットで行うことなどをおすすめしました。

次いで多収技術のポイントとして初期生育や適期適切な生育調節、出穂後の凋落防止などを挙げ、気象変動時こそ暦日ではなく葉齢による評価が重要であることをお伝えしました。

参加者様からは「この研修で生育ステージに応じた営農情報をもらえてありがたかった」「他の参加者の方と情報交換ができてよかった」などの感想をいただきました。