1月9日 食と農のビジネス塾にて講義を行いました
「食と農のビジネス塾」とは、地域定住農業者育成コンソーシアムの農業を志す若手農業者に対し、自立に向け総合的な機能で支援し、地域定住につなげ農業の発展と地域経済の振興を図ることを目的とし、優れた経営感覚と販売ノウハウを養成するための講座で、今年度で9年目となるものです。
今回のテーマは「稲作の栽培管理」です。現在の稲作の課題として、高温障害、還元、基本技術の省略、地力低下などの変化要因が多くなっていることをお話し、これらの変化に対応していくには「スタートダッシュ」と「持久力」がポイントであるとして、1961年から2024年までの酒田市の日平均気温の月平均値の推移を示しました。
そして、今後も平均気温は上昇していくと推測されることから、今からは高温だけでなく乾燥に強いイネづくりが必須となること、根の伸長する領域を確保すること、ケイ酸質資材を施用し稲体の表面をコーティングし水分ロスを防ぐことなど、いくつかポイントをお伝えしました。さらに、堆肥だけの土づくりでは乾燥条件下では生産性を大きく低下させることから、ケイ酸施用と併せて行うことなどをお薦めしました。
受講生様の感想として「藤井先生の熱量で雪が溶けそう」「行動変容できるスキルを身につけたい」「稲の栽培について参考になった」などが寄せられました。