10月30日 【第二期酒田もっけ田農学校】講義を行いました後期③④
今回のテーマは「令和6年の稲作について」「気温変化と苗質と肥料ロス」です。
はじめに1961年から2024年9月までの酒田市の日平均気温の月平均値のグラフを示したところ、明らかに平均気温が上昇していることをお伝えしました。
それらが水稲に与える影響としては、4月は苗質低下や施肥ロス、6月・7月では出穂期の早期化により、栄養生長期間が短縮してしまうこと、8月は高温障害や台風などを挙げました。昨今の異常気象や規模拡大、土壌問題など様々な変化要因に見舞われる中、今後は変化を予測し適切な対応を行うことで、品質低下や収量低下に負けない戦略についてお話ししました。次いで、肥料ロスについて解説を行い、施肥ロス事例や肥料ロス情報からの窒素追肥対応についてロジックツリーを示し、圃場ごとの土壌状態と作業進度に合わせた対策を講じてほしい旨お伝えしました。
受講生様の感想として「最低気温が上がることにより千粒重へ影響があるとは思わなかった」「生育ステージが変化していることを頭に入れて作業スケジュールを考えていく」「よい苗を作ってスタートダッシュを成功させたい」などが寄せられました
次回は11月6日です。収量調査実習の第2弾を行います。