10月23日 新潟食料農業大学 新潟キャンパスにて講義を行いました
4年生165名の皆様に「食料産業実践論Ⅱ」の講義を行いました。
はじめに「水田はグリーンインフラ」として、水田は食料を生産する場であるというだけではなく、国土を守り防災機能を持つ重要な資源であること、常に維持しておかなければならない大事なものであることをお話ししました。次いで、稲作は持続可能な農業であるけれど作る人がいなければ生産は確保できないこと、米を食べることで「持続可能な未来の実現」に貢献できることをお伝えしました。
さらに「持続的水稲生産のための土づくり最前線」として、ケイ酸質資材の施用効果やサブソイラを用いた排水対策や稲わら腐熟促進材のピンポイント施用などについて紹介しました。またスマート農業の活用戦略として、スマート農業は道具の進歩であり、利用する生産者様の視点が重要であるとお話ししました。稲作の課題は多様化、複雑化していることや気象変動や肥料高騰などの変化が大きくなっており生産者様の判断が重要であることから、スマート農業は「人が主役」であるべきとお伝えしました。
最後に、これから社会に出ていく皆様へのメッセージとして、常になぜ?という気持ちで目の前のことを考え抜いて欲しいこと、気づきを大事にしてほしいことを挙げ、皆さんの未来に幸多かれと願っています、一緒に頑張っていきましょうとエールを送りました。