11月1日 鶴岡市様【令和6年度 有機農業×スマート農業公開講座】を行いました①
この公開講座は鶴岡市有機・循環型農業促進協議会様が主催し、近年の気象状況を踏まえた土づくりからスマート農業技術に至るまで、有機農業、慣行農業の両方の視点で、幅広く学ぶ全6回の講座です。有機農業をはじめとする環境保全型農業等に関心をお持ちの農業者様を対象としています。
第1回のテーマは「常態化した異常気象への対応を考える」です。
はじめに1961年から2024年までの酒田市の平均気温の推移グラフを示し、平均気温の上昇が顕著であることから、変化予測と柔軟な対応が重要であるとお話ししました。あわせて8月の平均蒸散強制力の推移を示し、1984年以降、蒸散強制力が危険域といわれる数値に近づいており、これらがイネに水分ストレスを与える登熟条件となっていることから、乾燥を意識した対策も必要となってくることをお伝えしました。
そこで、気象のトレンドとして、高温プラス飽差などの乾燥リスクが常態化していることをあらためてお伝えし、乾燥に強いイネづくりの戦略が必須であるとお話ししました。
さらに高温・乾燥に負けない戦略として土づくりやスマート農業から得られるデータを活用した施肥法について具体的事例とともに解説を行いました。
次回は11月22日です。「水田土壌の特徴と生産性を学び、土づくり手法について考える」としてお伝えしていきます。