11月17日 鶴岡市様「稲作のスマート農業公開講座ステップアップ研修」を行いました③
3回目のテーマは「環境保全型農業」です。
環境保全型農業の背景や考え方について、肥料・資材価格が高騰していることから、「ムダの排除」の一例として、カレンダー農業を脱却することや堆肥の畜種を明確に把握しておくことなどをお話ししました。
次いで、有機栽培米の一番の悩みどころとして「雑草」を挙げ、水田の雑草を抑える方法として、合鴨農法や米ぬか除草、紙マルチ、除草剤粒剤、機械除草について写真とともにお示ししました。さらに有機栽培の特徴として、窒素、リン酸などの土壌肥沃度が高いことや高温年次は生育が増大傾向にあることなどを説明し、ご自分の圃場を漫然と眺めるのではなく、好奇心を持って観察して欲しいとお伝えしました。
次回は12/22です。「土づくりは財産づくり」として、異常気象に対抗できる強い圃場づくりや、土壌を提出された方には分析結果と、それに対応した対策を記載した処方箋をお渡しながら土づくりについて解説を行います。