11月25日 酒田市生産技術研修を開催しました④
今回のテーマは「令和6年 稲作の評価」です。
はじめに令和5年10月の米価の相対取引価格20位まで挙げ、山形県はつや姫と雪若丸が入っていることを示し、米の評価が高いことをお知らせしました。しかし、年々平均気温が上昇していることや規模拡大が進んでいくと思われることから、今後は変化を予測し、適切な対応をとることが重要であるとお話ししました。
そこで酒田市の過去50年間の日平均気温の月平均値のグラフを示し、4月の育苗期間の高温は苗質低下につながること、6月・7月の高温は出穂期の早期化を助長し栄養生長期間が短縮してしまうことをお伝えしました。あわせて近年の活着の遅れや最高分げつ期や出穂期の前進、高温障害発生で、後期凋落や収量低下を招いているデータをお見せし、気象変動時こそ、暦日ではなく葉齢による評価が重要であること、初期生育を確保すること、適期中干しや適切な水管理、ケイ酸施用による土づくりなどの基本技術の励行が必須であることをお話ししました。
次回は12月23日です。「圃場のカルテ評価と対策」についてお伝えしていきます。