11月29日 JA庄内みどり様「営農指導員応用研修」を行いました②
この日の講義は「水田フル活用戦略Ⅱ~飼料米・転換作物(ダイズ)~」です。
はじめに近年の水田土壌の地力低下の要因について、有機物やケイ酸質資材などの減少や苗質低下や浅耕、深植え、気温上昇などを挙げました。深植えは根乾物重が減少してしまうこと、ケイ酸は根にダメージを与える還元物質から根を守る役割があることなどお話ししました。
次いでダイズについては、マメ科の特徴として肥料・地力のほかに根粒から窒素を獲得できること、栄養生長と生殖生長が平行する期間が長いこと、葉の角度を変えて光合成向上する調位運動を行うことなどを挙げました。あわせてダイズ栽培上の課題や多収ポイント、低収となる要因、転換畑におけるダイズの連作障害について説明しました。また、転換畑の有利性や田畑輪換による土壌の変化と作物の生産性の変化、輪換畑の施肥について山形県稲作指針をもとに解説を行いました。
受講生様は、飼料用米を作る意義やその利点などの説明を興味深そうに聞き入って、時折メモをとったり付箋を貼ったりしていました。
次回は12/13です。「情報を利用した土づくり」について講義を行います。