11月30日 酒田もっけ田農学校講義を行いました㉑
1時限目の講義は「情報を利用した多筆管理」です。
自分の水田やイネの状況を客観的に評価するには、土壌分析や土壌調査データの活用が有効であること、水田土壌のphは5.5から6.5が適正とされることをお話ししました。
さらにphからは土づくりの履歴が分かること、CECを知ることは土から供給できるケイ酸量がわかることなどを解説しました。
次に各自で自圃場の土壌分析を行いました。分析結果を見ながら圃場の様子を思い浮かべている受講生様もおいででした。
2時限目は、新潟食料農業大学の伊藤豊彰教授の「肥料高騰対策での堆肥養分や緑肥の活用」です。はじめに「堆肥の利用は環境を保全する」ことについて、窒素、リン酸、カリウムなどの化学肥料の削減や製造に伴う環境負荷を軽減することや土壌環境や微生物性の改善による病害抵抗性向上による農薬使用量を削減できることなどのお話がありました。また堆肥施用は農業の土台技術であること、堆肥施用により団粒ができ、土壌が柔らかくなることの説明がありました。質疑応答も活発に行われ伊藤先生は嬉しそうに対応されていました。
受講生様からの感想として「土壌分析はもっと難しいものと思っていた」「緑肥作物を活用してみたい」「堆肥の効き方がよくわかった」などが挙がりました。
次回は12/7です。特別講師として山形大学農学部の片平光彦教授の講義を行います。