11月20日 【第二期酒田もっけ田農学校】講義を行いました後期⑤⑥
はじめに食味向上のための解決ポイントとして、籾数が多いと登熟不良となってしまうことから適正な籾数に調整することが登熟向上につながることをお伝えしました。
次いで食味の良いお米とは、外観から見た場合は整流歩合の高いお米、精米中の成分から見た場合はタンパク含有率が7.5%以下であることをお知らせしました。そこで技術的課題のまとめとして、原点回帰として土づくりが重要であること、品種の特性を知ること、登熟が良好なイネを作ること、最適な籾数を確保すること、根の活力向上や適切な水管理が必須であることをお伝えしました。
また、「課題解決のための方法論」の順番として「気づき、考え、実践、評価、改善」であると説明しました。これは最初に現状を把握し、課題を抽出、対策を決定、実行、評価を行い、さらに改良を重ねていくという戦略です。まずは「気づく」ことが最も重要であるとお伝えしました。
受講生様の感想として「うわ根と直下根の役割について再認識した」「高温に加え、乾燥対策について検討していく」「今年の稲作を振り返って、来年度の課題が見えてきた。しっかり対策し、改善していく」などが寄せられました。
次回は12月4日です。引き続き、良食味栽培についてお伝えしていきます。