12月1日 山形市様「農業塾」を開催しました④
令和4年度4回シリーズで開催してきた山形市農業塾も今回で最終回です。
これまで農業分野における最新のICT技術と農業の基本技術の重要性や、営農データや気象データ、土壌データなどの活用法や、還元を起こさないための圃場づくり対策などをお伝えしてきました。それらをふまえ、今回は総括として今年の稲作の振り返りと課題の抽出、対策をテーマとし、時折参加者様に現状をお伺いしながら講義を進めました。
はじめに令和4年の稲作の特徴として、移植後の高温や少雨に伴う土壌還元進行による活着遅延や初期生育の抑制、7月上旬の高温による出穂の早期化を挙げました。過去の気象データと比較すると決して恵まれた年次ではなかったものの、土づくりや適期に中干しを行った方は平年通りかそれ以上の収量があった事例をお知らせしました。
次に肥料高騰対策の一環として、施肥リン酸・カリウムの減肥戦略や堆肥からの肥料成分の計算方法を示し、参加者様に実際に堆肥を施用した場合の窒素・リン酸・カリ施用量の計算をやってもらいました。
最後に講師の藤井から、日本の水田を守るのは皆様のような熱心な生産者様です。応援していますので一緒に頑張っていきましょう、とエールを送りました。