12月13日 JA庄内みどり様「営農指導員応用研修」を行いました③
この日の講義は「情報を活用した土づくり・SDGs」です。
はじめに、情報に基づいた土づくりを着実に進めていくには、①課題を把握する、②原因と対策を明確にする、③対策を実行する、④フィードバックを行う、という一連の流れが必要であると述べました。
次に課題を把握するには初期生育の活着遅れや還元が多く発生する場所に気づくこと、枯れ上がりの早さなど、よく観察することが重要とお伝えしました。
また、土づくりを効率的に進めるための手段の一つとして土壌分析データの活用を挙げました。それにはまず自圃場のphとCECの把握をお薦めしました。それはCECを知ることにより土から供給できるケイ酸量がわかること、phはこれまでの土づくり履歴がわかることです。例えば5.5以下の場合は継続して土づくりを行っていることがわかります。これらを「全圃場」ではなく必要なところから手当てしていくことにより、省力化できコストの削減につながることを実証例とともにお示ししました。
応用研修は今回で最終回となりましたが、年明けの1/17には、営農指導員様が一堂に会する合同研修があります。皆様と柔軟かつ前向きな意見交換ができることを楽しみにしています。