12月16日 JA全農長野様にて講演を行いました
このたび長野県農協生産資材事業推進協議会肥料農薬専門部会北信支部技術部様の土づくり研修会にて、水稲高温障害対策のための土づくり戦略について講演をいたしました。
はじめに現在の稲作の課題として、気象や基本技術、生産体制、土壌問題などの変化要因が大きくなっており収量低下や品質低下、バラツキ拡大などを助長していること、変化に柔軟に対応していかなければ苗質低下や還元リスク、肥料ロスや葉色低下など引き起こしてしまうことをお話ししました。
次いで1971年から2024年までの長野市における日平均気温と日平均最低気温の月平均値の推移グラフをお見せし、最低気温が上昇していること、高温障害が懸念される23℃以上が出現していることをお話しし、最低気温(夜温)が上昇するとイネの呼吸による消耗が促進し、千粒重低下を招いてしまうことをお伝えしました。
そこで、高温や乾燥が常態化していくであろう近い将来に向け、乾燥に強い稲づくりへのモデルチェンジ例としてケイ酸質資材の施用を挙げ、はえぬきと雪若丸への施用効果の事例をお示ししました。
講演終了後には苗づくりや土づくり、還元対策について質問をいただき、参加者様の「生産者様に役立つ知識を得たい」という思いをひしひしと感じました。