12月4日 【第二期酒田もっけ田農学校】講義を行いました後期⑦⑧
この日のテーマは「水稲の食味試験」です。
はじめにタンパク質について、精白米には5~8%程度のタンパク質が含まれていること、一般的にタンパク質含有率が高いほど米飯は硬く、粘りが少なく、食味が劣ることをお話ししました。原因として、タンパク質がデンプンの吸水や傍聴を阻害すること、デンプンの糊化を直接抑制すること、高タンパク条件下で作られるデンプンは糊化しにくい構造になることを説明しました。あわせてタンパク質の変動要因として、施肥や籾数、光合成産物量、土壌などがあり、人為的に左右する要因が多いことをお伝えしました。
そして美味しいお米のための技術的課題として、土づくりや水管理などの基本技術の励行、品種の特性を知ること、最適な籾数の確保などを挙げました。
受講生様の感想として「食味の大切さを実感した」「食味を良くするためには、育苗、播種、活着のスタートダッシュが大事だということをあらためて実感した」「低温や高温年によって食味が変わってくるのでケイ酸施用や水管理に注意していきたい」などが寄せられました。
次回は12月11日です。良食味栽培について学んでいきます。