12月5日 山形市様【令和6年度農業塾】を開催しました③
今回のテーマは「みどりの食料戦略のための堆肥利用」です。
はじめにみどりの食料システム戦略の2050年までの目標は、化学肥料使用量の約30%、化学農薬の約50%減らすこととしていること、それには様々なハードルがある中、コスト低減かつ単収向上のため、技術やシステムの見直しが急務であるとお知らせしました。そこでリン酸やカリウムの代替となる堆肥の有効活用について、例えば牛堆肥を10aに1t施用した場合や豚堆肥を10aに500㎏施用した場合、リン酸とカリウムの肥料は不要であることをお知らせし、まずはご自分の使っている堆肥を知ることや堆肥の成分を計算してみることをお薦めしました。
さらに、畜種ごとの特徴や堆肥の種類により成分の含有率には幅があること、畜種によって特徴があることをグラフとともに示し、解説を行いました。あわせて有機物の役割として、窒素地力や物理性、化学性、生物性を挙げ、堆肥施用により、土壌中の空気の割合が高まり、通気性や保水性が良好になることをお知らせしました。
次回はいよいよ最終回。12月19日に行います。「令和6年度の稲作の総括と次年度の対策」についてお伝えします。あわせて土壌分析結果もお返しし、解説を加えていきます。