12月9日 八幡地区農業生産法人連絡協議会研修会にて講演いたしました
八幡地区農業生産法人連絡協議会様とは、酒田市八幡地区で設立された8法人の連絡協議会です。研修会や情報交換会等の活動を行い、互いに研鑽し生産販売と経営の向上を図り、各法人で抱える課題解決を模索し互いに交流を図ることを目的としています。
今回、法人経営の課題と今後への取り組み、来年度に向けての土づくりというご依頼をいただき、講演タイトルを「法人における持続的で収益性の高い稲作戦略~土づくりを基礎とした稲作へのモデルチェンジ~」としました。
はじめに、現在の稲作は気象や生産体制、土壌問題などの変化要因が大きく、柔軟に対応していかなければ収量や品質低下を招いてしまうことをお話ししました。
例として、春先の高温により苗質低下や還元リスク、肥料ロスなどにより活着遅延となっていること、栄養生長期間が短縮していること、高温の常態化で最高分げつ期が前進していることなどを挙げ、スタートダッシュが不良で持久力も低下傾向であることをお伝えしました。また、高温に加え乾燥度が高くなっていることから、葉身のケイ酸含有率を高めるためのケイ酸質資材施用が必須であること、適期中干しや適切な水管理などの基本技術の励行が重要であることをお話ししました。
参加者様はうなずいたりメモを取ったりと熱心に聞いてくださいました。講演終了後にも次々に質問してくださり問題意識の高さがうかがえました。