全6回の研修会も今回で5回目です。この日のテーマは「令和5年の稲作評価と圃場のカルテ評価」です。

はじめは令和5年の気象評価です。酒田市の令和5年7月1日から9月20日までの気象として、平均気温や最高気温、最低気温、日照時間、降水量などをグラフで示し、平年値との比較を行いました。あわせて庄内における過去の高温年との比較を行い、令和5年は過去に最も一等米比率が低下した平成11年を大きく上回り、最も高温で経過した年次であったと説明しました。
さらに、最小湿度の平均が42.8％で、過去の高温年次に比べて極めて低く、乾燥条件で経過し、過酷な条件であったことをあらためてお伝えしました。

また参考として、白未熟粒が発生しやすい温度や酒田市における品種ごとの事例や、高温障害に対する知見を述べ、登熟初期や昼・夜の高温や、フェーン現象などの留意事項やポイントなどについて説明を行いました。あわせて胴割れ米や茶米、斑点米などの写真を示し、要因や発生のメカニズムなどについて解説を行いました。

次回12/11はいよいよ最終回。「令和6年の稲作戦略」についてお伝えします。