1月15日 【第二期酒田もっけ田農学校】講義を行いました後期⑨⑩
この日のテーマは「多収栽培①②」です。
はじめに多収戦略として、平成21年から令和5年までの地域別収量および一等米比率の推移グラフを示し、変化について解説を行いました。次いで、収量性の高い地域の気象要因グラフと一等米比率のグラフを示し、平均気温と積算日照時間の評価を行いました。
そして日照不足条件下におけるイネによる窒素・ケイ酸吸収の特徴について述べ、水稲の光合成促進のためには窒素とケイ酸が重要であることをお伝えしました。
さらにこれからの多収栽培の戦略として、地力、還元、基本技術の見直しを図ること、主食用品種の品種特性を知ること、1㎡穂数が多すぎると受光態勢の悪化により登熟不良となることから、適正な初期茎数確保が重要であるとお話ししました。
受講生様の感想として「高温、乾燥対策の初期生育(根)の重要度がわかった」「稲の状態が大変な時ほど、要因を単純化せずしっかり考える」「穂肥の散布時期で稈長が伸びてしまうことがあるので注意したい」などが寄せられました。
次回は1月22日です。「多収栽培③」「直播」について学んでいきます。