1月18日 JA庄内みどり様【営農指導員会議】にて講演を行いました
「令和5年の稲作から学ぶ、今後のイネづくり戦略」として、高温障害の発生は気象要因や品種の高温耐性、当該年度のイネの体力などによって、品質低下(白未熟粒、胴割粒)、収量低下(登熟歩合低下、千粒重低下)程度が決定されることなど、データを用いて説明しました。
また、高温条件は白未熟粒の発生を助長すること、白粒は中心部から周辺部、基部へと進むことから、発生場所から原因を考えることができること、白未熟粒や胴割粒はイネからのメッセージであることをお伝えしました。
さらに、令和5年8月の酒田市と日本で最も高温で経過した北陸4県(新潟県、富山県、石川県、福井県)と比較して降雨回数及び降雨量が少ないこと、最小湿度40%以下の回数が多いことから乾燥条件が厳しく、酒田市の気象条件がいかに過酷であったかをお話ししました。
さらに、みどり管内の圃場ではひこばえ発生事例が多く見受けられたため、雪若丸、ひとめぼれ、つや姫、はえぬきの調査結果を示し、対策についてお知らせしました。
最後に講師から「令和5年の過酷な気象でも収量を確保できたのは皆様が農家の方に寄り添った結果であること、昨年の課題を令和6年の営農にしっかり反映させていけばおのずと結果はついてくると思います。一緒に頑張っていきましょう」とエールを送りました。