1月30日 JA庄内みどり様【営農指導員(スマート農業利活用)研修】を行いました④
昨年5月から行ってきたこの研修も今回で最終回です。最終回のテーマは「スマート農業を利用した営農指導とは」です。
はじめに稲作農家にとって最大の効用は「高品質・安定多収で儲けること」であるとして、そのためにまず「行動を変える」ことが必須であると述べました。例として、水田やイネの健康診断として㏗を調べてみること、サブソイラ実施、ケイ酸質資材の施用を増やすことなどを挙げました。また「選択と集中の考え方」として、スラグによる土づくりとアグリ革命による稲わら腐熟を例にして、圃場全面に散布した場合と手当が必要な圃場のみに散布した事例について具体的に説明を行いました。
次いで「センシング戦略」について、センシングはイネを上から平面的に見た評価であることから上位葉~下位葉までの立体的な評価は難しいこと、撮影日の生育ステージや草丈の評価によってNDVI値が変動することから、撮影した圃場の水稲の生育ステージを把握することが必要であること、センシングで得られるNDVI値の高低がイネの窒素吸収量だけの要因ではなく、他の関連している要因も考えながら慎重な評価が求められることなどをお伝えしました。
最後に講師から「皆さんの頑張りが庄内はもとより日本農業の発展につながっていきます。農家さんのためにこれからも一緒に頑張っていきましょう。」とエールを送りました。