2月1日 【おきたまコメフォーラム2024】にて講演を行いました
このフォーラムは、置賜地域における米作りの課題と改善策を探るとともに、今後の安定した水田農業経営の継続を目指すものです。「山形おいしさ極める!米作りプロジェクト置賜地域本部」様からご依頼いただき、南陽市民文化会館にて講演を行いました。
演題は「水稲の高温障害のリスク診断と対応技術~今、必要とされる土の体力(耐力)づくり~」です。令和5年の高温を受け、酒田市と米沢市の過去20年間の8月の気象について平均気温と積算日照時間のグラフを示しました。あわせて日照不足条件下における登熟の推移とケイ酸の効果について、出穂後20日頃の一次枝梗と二次枝梗の登熟歩合のデータを示し、日照不足条件下では二次枝梗籾の登熟遅延が散見されることをお話ししました。
次いで、置賜、村山、庄内における出穂後20日間の平均気温と品種別一等米比率データを示し、令和5年は各地域が乾燥条件の厳しい年次であったことをお知らせしました。また高温に負けないイネづくりとして、ケイ酸質資材の施用や、稲わら腐熟促進材に加え、作溝、中干し、適切な水管理が重要であることをお伝えしました。
約200名の参加者様は講師の話にうなずいたり、資料に書き込みをしたり制限時間いっぱいに質問をくださったりと、とても熱心に聞いていただきました。