2月10日 食と農のビジネス塾にて講義を行いました
水稲栽培管理について2コマの講義です。当初は農学部での講義予定でしたが、新型コロナ拡大感染防止のため、ZOOMでの講義となりました。
始めに、トンガの海底火山噴火は日射量減少や気温低下、農作物への影響が懸念されることに加え、これまで起こった噴火が気象などに与えた影響について述べました。
また、SDGs関連として水田からのメタン発生抑制について触れました。水田や家畜の消化内発酵等による農業由来のメタン発生量は約2,190万トン(2019年)でその45%は水田に由来すること、メタン生成菌は嫌気性であるので湛水状態で発生しやすいこと、稲わら処理が不十分であるとメタンが発生しやすくなることや、還元を抑制するための戦略をいくつか説明しました。
さらに、スマート農業は何もせずとも叶えてくれる魔法ではなく、解決できることとできないことがあること、スマート農業を利活用するには、基本技術が重要であることをお伝えしました。
受講生からは、「土づくりの大切さについてよく理解できた」「スマート農業への取り組みがどうなっていくか興味がわいてきた」などの感想をいただきました。