2月27日 令和6年度 水稲土づくり研修会にて講演を行いました
JAグループ肥料農薬事業推進協議会様とJA全農にいがた肥料農薬部様の共催で開催され「令和7年産 良品質米生産に向けた土づくり・稲づくり ~高温、乾燥に打ち勝つ稲作へモデルチェンジ~」として、新潟県見附市で講演をしてまいりました。
はじめに常態化するリスクや変化要因に柔軟に対応していますかと問いかけ、「土づくりをしない」「窒素施用のみ」「リスクに対応しない」「これまでどおりの肥培管理」では、もはや収量や品質確保が難しい時代になっていることをお話ししました。そこで近年、高温や乾燥が常態化していることからケイ酸質資材施用へのモデルチェンジや還元を抑制することをおすすめし、具体的事例をもとに解説を行いました。
さらに、登熟根(直下根とうわ根)の十分な確保や稈質の良化が必須であること、実現するための技術として初期生育を好調とすること、作溝付き中干しの導入、適切な水管理などを挙げ、グラフやイネの写真ともに説明を行いました。
また、気象変動時こそ暦日ではなく葉齢による評価が重要であるとして、抑えておくべき3つのポイントについてお知らせするとともに、効果的な土づくり手法として、堆肥施用だけではなく、鉄を含有するケイ酸質資材施用が有効であることを紹介しました。
講演後には、高温条件がイネに与える影響や土づくりについて質問をいただき、活発な意見交換となりました。