3月22日 鶴岡市様【令和5年度有機農業×スマート農業公開講座】を行いました最終回
最終回となる4回目のテーマは「有機水稲における堆肥・ぼかし肥・土づくりの戦略を考える」です。
はじめに水田環境の実態として、透水性不良やケイ酸不足、還元の進行、光合成量の減少などにより根へのダメージが大きくなっていることをお話ししました。また、土とうまく付き合っていくためには土壌の性格や健康状態を知ることが重要であると説明を行いました。さらに、有機質資材の種類やその特徴や用途、使用方法について具体的な例とともにお示ししました。
あわせて堆肥の有効活用法や、牛、豚、鶏など畜種ごとの特徴について解説し、堆肥を把握することや堆肥の成分計算などをおすすめしました。特に、堆肥の種類により成分含有率には幅があること、畜種によって成分量に特徴があることなど、グラフやデータとあわせ解説を行いました。
最後にスマート農業について触れ、スマート農業を導入すれば必ず収量増につながるとは限らないこと、いくら機械が進化しても使用するのは人であること、スマート農業によって得られたデータを評価し、営農に活かすのも人であることから、「スマート農業は人が主役であらねばならない」とお伝えしました。
全4回の講座において参加者様は熱心に受講くださり、たくさんの質問もいただきました。皆様が真剣に営農に取り組んでいらっしゃることがひしひしと伝わり、微力ながら今後も鶴岡市の農家様の応援団となりたいと感じました。