3月8日 酒田市認定農業者会議「総会」「研修会」にて講演を行いました
講演のテーマは「情報(データ)を活用した土づくり戦略 ~常態化するリスクに負けない戦略~」です。
はじめに平成24年から令和5年の7月から9月までの日照時間や平均気温、平均気温や最大風速のグラフを示し、そこから作況について「良」と「不良」に分け、フェーン、高温、日照不足、低温、降雨などのデータから読み取れる対策についてお知らせしました。そして今後も平均気温の上昇を念頭に置いた稲作が必要になると考えられることから、意識していただきたいのは「変化の予測と適切な対応」であることをお話ししました。
さらに、高温の影響でイネの生育ステージが変化していることを挙げ、4月・5月の平均気温の上昇は苗質低下や還元リスク、肥料ロスを助長してしまうこと、栄養生長期間の短縮は初期生育不足や穂数不足となってしまうことをお伝えしました。
また高温に加え、乾燥についても留意していくことを挙げ、葉身のケイ酸含有率を高めるためケイ酸質資材施用が必須であることをお話ししました。
講演終了後には参加者様から「秋耕」や「土づくり」「苗箱まかせ」についての質問があり、関心の高さが伺えました。