5月11日 山形県立農林大学校様【新規就農者研修】を行いました①
今年もご依頼をいただき、新庄市にある農林大学校にて講義を行いました。受講生は山形県内から訪れた生産者様です。作目は野菜、果樹、水稲、花卉などで、約60名が集まりました。
「植物の生育環境①」では、規模拡大や農業従事者不足、気象災害常態化、肥料価格高騰などの稲作の現状の解説を行い、解決のための一助として水田をフル活用することや明確な経営ビジョンを持つことなどお話ししました。あわせて光合成のメカニズムと、根域の確保が重要であることをお伝えしました。
「土壌肥料①」では、キーワードとして「気象変動」「環境負荷の軽減」「肥料・資材価格の高騰」「地力低下」「二極化」を挙げ、それぞれについて説明を行いました。
さらに「土壌の見方」として、㏗やEC、石灰、苦土、リン酸、窒素などの変化する性質土壌については、状態を把握するため簡易診断をお薦めしました。リン酸吸収係数などの変化しない性質については土壌の分類についてそれぞれ解説を行いました。
最後に「農家の皆さんは田んぼや畑のお医者さんです。患者であるイネや野菜の様子をよく観察して、不調のサインを見逃さないようにしてください。無から有を生み出す皆様は国の宝です。一緒に頑張っていきましょう」とエールを送りました。