午前の新人研修では「健苗づくりはコメ作りの基本」として、育苗や種子消毒、浸種、催芽、播種、出芽、緑化、硬化やハウス内での無加温出芽など、その方法と目的について図や写真とともに解説を行いました。あわせて乾土効果の利用法として、庄内バージョンの乾土効果や自圃場の乾土効果を把握するための手順についてお知らせするとともに、生育指標と調査の必要性について説明し、各自のポット苗にて実習を行いました。

午後の営農指導員歴1年目から4年目の合同研修では、「初期生育の確保」としてチェックポイントや還元対策、適期移植、適切な植え付け、分げつを促進する水管理などについて解説を行いました。

受講生様の感想として、「農家さんへは抽象的な表現ではなく、数字でお伝えしていく」「暗黙知から形式知へ、という言葉が響いた」「メタン発生抑制関連について初めて知ることも多かった」「乾土効果と早期施肥による脱窒についてメカニズムが分かった」「ワキ対策と土づくりの有効性について、営農に活用できそうだ」などが寄せられました。

次回は6/18です。座学では中干し後の水管理や追肥・穂肥診断、病害虫防除についてお伝えし、実習では各自のポット苗で生育調査を行います。