6月9日 【酒田市技術研修会①②】を開催しました
この研修は、スマート農業の情報をより深く活用するための技術力向上を目的とした研修です。
昨今の肥料価格高騰や気象災害、規模拡大による収量低下を防ぐため、基本技術とスマート農業を合わせ持った「二刀流」の生産技術を身につけることが目標です。6月から12月までの全6回行われます。
1コマ目は「初期生育の評価と今後の対応」として講義を行いました。はじめに「低収要因の解析手法」として、はえぬき、雪若丸、ひとめぼれ、つや姫の精玄米率のグラフを示すとともにそれぞれの低収要因について解説を行いました。あわせて令和4年の評価として、ソース側が出穂期に葉色が薄かったこと、シンク側は1穂籾数が多かったこと、移植後の高温や少雨で土壌還元が進行したことなどをお話ししました。
2コマ目の「初期生育評価」では、各自のポット苗で生育調査を行ったのち、初期生育確保に向けたチェックポイントをお伝えしました。また還元対策として、ケイ酸質資材の施用や稲わら腐熟資材を活用した事例を説明し、圃場の状態が良くないと感じる場合は早めに手を打つことが重要であるとお話ししました。
次回は7/3です。「生育転換点(栄養生長→生殖生長)の評価と今後の対応」についてお伝えします。