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実績

研修会

7月13日 山形県立農林大学校様【新規就農支援研修】を行いました③

1時限目の「植物の生育環境③」では、ポストハーベストロスの大きさを決める栽培要因として、温度、光、日長などの気象要因があること、栽培管理面から見ると、施肥管理、水管理、病害虫管理が極めて重要であることを説明しました。一例としてカルシウムが欠乏した場合には細胞壁のペクチン組成が変化するため、物理的損傷を受けやすく病気にかかりやすくなることを挙げました。今後も高品質な作物を安定生産しその割合を高めていくためには、栽培技術や栽培管理の改善が必須であること、品質情報を栽培現場へフィードバックする意義が重要と述べました。

2時限目の「土壌肥料③」では、土壌肥料用語を普段使っている言葉に置き換えてみることをお薦めしました。例えば土壌のEC(電気伝導度)を「畑の血圧」と置き換え、EC値が高い畑は、人に例えると高血圧にあたるので除塩してみる、などです。EC値が高いのは硝酸態窒素が多いということなので、化学的に分析して対応すればコスト低減や環境改善につながります。次いで、「土壌養分バランスが崩れるとなぜ良くないのか」「良い土とは何か」「土壌改良剤の施用」などについて事例とともにお伝えしました。

参加者様からは「これまでの講義とつながっていて理解がより深まった」「畑やハウスをよく観察して適切な処置をしていきたい」などのご意見をいただきました。