7月3日 【酒田市技術研修会③】を開催しました
今回のテーマは「生育転換点(栄養生長→生殖生長)の評価と今後の対応」です。
はじめに受講生様に、令和5年のこれまでの水稲の生育状況についてお伺いし、今後の気象や対応についてお話をしました。
また「葉齢からみた診断」として、葉齢のステージごとの伸長葉数、分げつ、出穂前日数、根身長、節間伸長について解説を行い、適期中干しや水管理の重要性についてお伝えしました。特に中干しはイネや水田の状況を把握し、気象も勘案して対応することから繊細な技術を必要とすることをお話ししました。あわせて、作溝の有無が中干しの効果に差ができることをお伝えしました。さらに「根のチェック」として、最終葉数13枚を例として根の伸長やイネの発根力、根の診断と水管理など根の健康管理について解説を行いました。
最後に、高温の気象条件下での高品質・高収量の必須条件として、ケイ酸施用や還元リスクを軽減すること、登熟根(直下根+うわ根)が重要であることを説明しました。
次回は8/7です。「生育後期の評価と今後の対応」です。