7月16日 山形おきたま米千俵会総会にて講演をさせていただきました
「山形おきたま米千俵会」様とは、JA山形おきたま管内において米の生産に意欲的に取り組み地域のリーダーとして活躍している生産者様の情報交換と親睦を図り、稲作経営の発展に資することを目的としている会です。令和5年8月にも講演をさせていただき幸いにも高評価をいただいたこと、昨年欠席された方が“聞いてみたかった”というありがたいお声を複数寄せていただいたとのことで、今回の講演の運びとなりました。当日は約80名様が参加されました。
演題は「情報を活用した高温障害に打ち勝つための戦略~品質・収量向上とコスト低減のために~」です。これは主催者様から、本年も昨年に引き続き高温が見込まれることから、高温に対する戦略や、今からでもできることを盛り込んで欲しいというご要望をいただき、置賜地域バージョンで作成しました。
はじめに米沢市の過去50年の平均気温の推移を示し、今後は高温だけではなく、飽差などの乾燥リスクも考慮し、乾燥に強いイネづくり戦略が必要であることをお話ししました。また、それにはシンク能の適正化や還元リスクの軽減、ケイ酸質資材の施用、持続的窒素供給が必須であることをデータとともにお示ししました。あわせて効果的な土づくりについてもいくつか提案を行い、置賜地域の技術を活かし、体調に留意され、豊穣の秋を迎えて欲しいとお話ししました。