7月5日 酒田市生産技術研修を開催しました②
はじめに酒田市の日平均気温の月平均値(℃)の推移について1961年から2024年の4月から10月までのデータを示し、平均気温が上昇していることをお伝えしました。そこで、今回のテーマである「生育転換点の評価と今後の対応」について、高温と乾燥を合わせた新たな高温対策が必要であることをお話ししました。
そこで、気象変動時こそ暦日ではなく葉齢による評価を行うこと、適切時期の中干しと中干し後の水管理が重要であることなど説明しました。あわせて高温条件下での増収や品質向上の必須条件として、早期活着と初期生育の良化を挙げました。対策として、苗質の向上や適正な栽植密度、還元リスクの軽減、鉄を多く含むケイ酸質資材を施用することで効果が期待できることをお伝えしました。
さらにケイ酸質資材の効果については、葉身がケイ酸でコーティングされることから水分ロスが少なくなること、葉身水分量が高いと気孔開度が高いこと、気孔開度が高くなることで光合成速度高く蒸散が促進されることなどをお知らせしました。
次回は8月26日です。「生育後期の評価と今後の対応」についてお伝えしていきます。