8月2日 JA庄内みどり様【営農指導員新人研修⑤・合同研修(1~3年目研修)③】を行いました
午前の新人研修では出穂期と穂ぞろい期についてお話ししました。「出穂期」とは稲の茎から穂が抽出し水田での最終的な穂数に対して約40~50%出穂した日であること、「穂ぞろい期」とは約90%出穂した日であることを写真で示しながら解説しました。あわせて生育後期管理や落水時期と収量・品質、高温対策などについてお知らせし、特に高温対策については今年の気候について触れながらその対策についていくつかお伝えしました。
午後は営農指導員歴1年目から3年目の合同研修です。
「水田環境の実態」として、稲わら腐熟遅延や還元の進行、根の活力低下や㏗低下などがあることを挙げ、高温条件下で増収・品質向上の必須条件は早期活着と初期生育の良化であること、初期生育不良の場合は㎡穂数不足や適期に中干しが行われないことから登熟根の十分な確保が望めず窒素や吸収能の機能低下を招くことを詳細に説明しました。また、ケイ酸の効果として、下位葉の老化防止や根の給水能力向上、光合成側の向上、デンプン蓄積増加などの効果があることをお話ししました。
次回は11/21です。収量調査法や実習、多収栽培技術や気象災害対応、令和5年の稲作評価と対策についてお伝えします。