8月1日 山形市様【3地区合同稲作研修会】にて講演を行いました
山形市の楯山・高瀬・山寺の3地区の認定農業者の会様からのご依頼で講演をさせていただきました。テーマのご希望として、これから昨年同様、高温に見舞われるであろう時期を迎え、8月以降の米作りの留意点と土づくりの進め方について学び、実りの秋を目指したいとのことでした。
そこで「高温障害に負けない土づくり~単収・品質向上・コスト低減~」として、高温対策や土づくりの励行、乾燥に負けない戦略として、はじめに1961年から2024年までの山形市の平均気温の推移を示しました。今後は変化の予測と対応を行い、高温だけではなく乾燥リスクなどを考慮する必要があること、初期生育の良化、根の吸水能の向上や登熟根や作土層の確保、ケイ酸で稲体の表面をコーティングし水分ロスを少なくすることなどについて解説を行いました。
次いで高温や乾燥への耐力として、作溝プラス適期中干し、適切な水管理、アグリ革命などの稲わら腐熟材や、製鋼スラグなどの鉄による還元リスク軽減を挙げ、具体的な事例をお知らせし、これからは大胆な意識変革で進めてほしい旨お話ししました。
参加者様は深くうなずいたり、資料の余白に赤ペンでびっしりと藤井のコメントを書き込んだりと熱心に聞いていただき、とても嬉しく、感激しました。