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実績

もっけ田農学校

8月2日 もっけ田農学校&1期生フォローアップ 現地視察③を行いました

3回目となる現地視察です。今回のテーマは『「側条プラス苗箱まかせ」による省力・低コスト・安定多収栽培技術』です。

はじめに日本全国で高温登熟のリスクが増大していることについて、平成6年から令和5年の5月から8月までの気温の推移を示しました。各月の気温上昇は、西・南日本と比較し東・北日本が大きくなっており、感温性品種の場合は気温上昇に伴い出穂の早期化が起こっていることを説明しました。また、西・南日本では8月の平均気温が27℃以上であり高温障害が常態化していると考えられることをお伝えしました。

そこで高温条件下での水稲における「苗箱まかせ」のメリットとして、窒素利用率が高いことから施肥量を減らしても収量確保が可能であること、持続的少量窒素供給が可能であり、稲体の光合成能力を維持できること、側条プラス苗箱まかせの利用により、作業性の向上や耕起の早期化により肥料ロスがなくなること、水田の還元リスク軽減や点滴効果による活着の早期化、メタン発生量の抑制に寄与することなどを挙げました。

次に苗箱まかせを施用している圃場をいくつか視察し、試験区では茎ぞろいが良好であることや茎が太くて硬いことなどを確認しました。

次回は8月7日です。「令和6年の生育後期の評価と今後の対応」について学んでいきます。