8月26日 酒田市生産技術研修を開催しました③
今回のテーマは「生育後期の評価と今後の対応」です。
はじめに、今年も高温や台風、フェーンなどの気象変動に見舞われていることから、今後の水管理や刈り取り時期などの対応を慎重に見極めることが大事であるとお話ししました。 あわせて、このような時だからこそカレンダー農業ではなく葉齢による評価が重要であるとお話しし、早期活着による初期生育確保や有効茎数の早期確保、深水プラス中干しによる直下根確保、適切な水管理によるうわ根確保やケイ酸施用による葉の光合成能維持などの基本技術励行が必須であることを述べました。
また「側条プラス苗箱まかせ」による省力・低コスト・安定多収栽培技術として、苗箱まかせが初期生育の確保や窒素の持続的供給に有利であるという農家の方の感想や、根と肥料の距離が近いことから利用効率が高いことなどイラストを用いて説明しました。さらに高温条件下でのメリットとして、うわ根吸収により根活力が高いこと、点滴のように持続的少量窒素供給が可能なことやメタン発生量の抑制に寄与できることなどをお話ししました。
次回は11月25日です。「令和6年の稲作評価」についてお伝えしていきます。