9月25日~27日 ジェイカムアグリ株式会社様 【稲作の基礎】研修を行いました④
今回は5月から行われてきた「稲作の基礎研修」全4回の最終回です。
はじめに「令和6年の稲作の状況」として、山形県酒田市における平均気温の推移グラフを示し、今後の重要な対策として、各担当地域における稲作期間の平気気温の変化を知ること、作業に気温を評価すること、変化に応じた栽培管理のモデルチェンジを行うことの3点を挙げました。
また、過去の冠水被害からの減収率として、令和2年の山形県の被害調査データなどを示し、水稲やダイズの浸水・冠水被害から回復に向けた技術対策について解説を行いました。
次いで節間長調査実習を行いました。平均的な穂数の穂から稈長の長い方の5本の穂をサンプリングし各節間長を測定した後、各節間の長さの平均と合計値を算出します。参加者様は初めてにもかかわらず、集中して作業を行っていました。さらに収穫適期の判断法や収穫後の土壌管理、土づくり戦略、スマート農業などについて解説を行いました。あわせて食味官能試験や稲刈りなどを行いました。
最後にグループ討論として「被覆肥料・苗箱まかせ」「マイクロプラスチック戦略」について、経営の視点からの有用性や経営上の課題などについて活発な意見交換を行いました。
参加者様からは「収量構成要素について学んだことを積極的に活かしていきたい」「作物の気持ちになるという考え方が重要だと感じた」「自社製品をもっと知ろうと思った」などが寄せられました。