9月28日~29日 ジェイカムアグリ株式会社様【稲作の基礎研修】を行いました④
今回はいよいよ今年5月から行われてきた「稲作の基礎研修」全4回の最終回です。
はじめに「産米に求められる条件」として、①収量の安定的確保、②高品質、③良食味を同時に成立させることが必要であること、これらがひとつでも欠けると農家の収益性が減少することなど説明した後、食味官能試験を行いました。受講生の皆様は基準米をもとに、4点の白米について、香りや光沢、食感などを確かめていました。その後、食味評価法や食味を左右する要因や栽培対応の講義を行いました。
次に「品質調査法」として品質調査実習を行いました。目視で着色粒、死米、胴割米や砕け米などの被害粒、白未熟粒などの未熟粒を区分ごとに分けた後、穀粒判別器で分析を行い、解説と各品質項目別の説明を行いました。
また、今年の高温条件下での「苗箱まかせ」の有用性についてデータとともにお示しし、日本各地が未曾有の高温に見舞われましたが、それでも収量がとれている農家さんもいることや、一見ピンチと思われるこの状況をチャンスととらえ、苗箱まかせの有用性についてどんどんお伝えし、農家の方の助けとなってほしい旨お話ししました。
最後に藤井から、農家の方とお話しする時は、会話から農家さんが必要と感じていることを見つけるなど積極的にコミュニケーションをとってほしいこと、この研修をご縁に今後も知りたいことがあればどんどん質問を送ってほしいことなどをお話しし、今後も元気で頑張ってくださいとエールをお送りしました。